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2013年07月14日

真夏の果実

    真夏の果実  




"涙があふれる哀しい季節は 誰かに抱かれた夢をみる”
聴き慣れたキーボードのイントロ、
君の好きだった唄がカーステレオから流れてきた。
海岸線の国道を車は南へと走る。
右手の海は夕陽を受けキラキラ・・・


”四六時中も好きと言って 夢の中へ連れて行って”
君は決まってそこのところを一緒に唄っていた。
さりげない君の僕に出来るせめてものメッセージ?
車を道路脇へ止める。
鮮明に甦る記憶、急ぎ足に過ぎた君との時間まで
巻き戻す・・・
   

”こんな夜は涙見せずに 又逢えると言ってほしい”
黄昏の海も君と見ることはもうない?
切ない想いが時の流れの波間にキラキラ輝く。
”愛をそのままに”出来なかった僕の最後の言葉は、
波の音にかき消されて・・・









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