南風の便り

　　　　





　読谷トリィステーションのゲート前に１階は居酒屋、２階から４階まで
スナックが入っているテナントビルがある。スナックの客はほとんど地元、
読谷ちゅ。那覇あたりと違いいろんな層の人がいて、これが面白い。

　まずセンターのシート席は肉体労働者風の若者グループ、一番気を
使わず金を使ってくれる上客。同窓会かと思えるほど店のオンナの娘たち
も盛り上がる。そして敬老会のような模合流れのおじさんたち。昼間と
性格が変わる教育関係者ら。 飲ミニケーションという名の単なる飲み会、
PTA親父の会。場違いな感のするネクタイ族は単独行動派、陽気な
オジーとカウンターでカラオケを褒めあっている。
　 そして時々・・・インターナショナルになる。


゛ガチャ！゛

「ハーイ！」
「Ｏh、ジョージ！Long time no see you!」
「オー、ママサン、コンバンワ！」
「How are you！」
「I'm fine！ ママサンモゲンキデシタカ？」
「あい！ぬーが、ジョージあらに！」
「オー、ヒロシサン、ヒサシブリデス！」
「ウェア、行ってたの？」
「ハイ、グァムニイッテマシタ。I'm returned yesterday！」
「じゅんにか！だー、おみやげは？」
「ハッ？」
「ママ、おみやげって何ていう？」
「お土産？え～と、何とかプレゼントじゃない？バック・トゥ・ザ・プレゼント！」
「・・いぇーママ、映画の見過ぎじゃないか？」
「ナハ！」
「ジョージ、ユーバック、エンド、テイクミー・・プレゼント？」
「Oh! A souvenir! Sorry・ゴメンナサイ、ワスレテマシタ！」
「冗談、冗談・・マイケル・ジョーダン！ はい、かんぱーい！」
「イエーィ、ヨミタン、サイコーデス！」