てぃーだブログ › 南風の便り › エッセイ › 猪木vsアリ、そしてウィリー

2014年08月26日

猪木vsアリ、そしてウィリー

    猪木vsアリ、そしてウィリー


  休日の午後、何気なくソファーにごろんとTVを観ていた。
 夕方のニュースで、何やらアントニオ猪木が北朝鮮でのプロレス興行を計画
している、とのこと。猪木はインタビューで、「北朝鮮との対話の為に、門戸を
開いておきたい」旨を話していた。

 どうもカノ国に不信感を抱き続けてきたからか、素直に”いいんじゃない!”
との思いにはならないが、何はともあれ、本当に拉致問題などの解決に
スポーツが架橋になるなら、素晴らしいことだ。ぜひ、猪木には頑張って
もらいたい、と思った。




 話はガラッと変わって、
 アントニオ猪木といえば、もう三十数年前にもなろうか、ボクらの世代には
現役の頃の猪木はやっぱりスーパースターだった。特に猪木が始めた
異種格闘技戦は、総合格闘技戦のルーツとして今でも格闘技の歴史に残る。

 今でも語り草として有名なのは、2試合目に実施した試合、ボクシング
モハメド・アリとの一戦だろう。この試合は猪木がアリのパンチを避けるべく、
マットに寝転んだまま、いわゆる”アリ・キック”を出し続けた。

 不思議と、どっちが勝ったか思い出せない。ただ当時、試合にならなかった
”世紀の凡戦”と酷評されたのは強烈に覚えている。そしてまた、これこそ
異種格闘技戦の難しいルールからの真剣勝負に他ならない、との評価になった
試合でもあった。
 
猪木vsアリ、そしてウィリー


 その試合から4年後―。


 高校の時の部活仲間”ヒロシ”に国際通りでバッタリ、”ちょっとコーヒーでも”
ってことになった。夜8時だったけどサ店に入り、思い出話から近況まで
盛り上がっていった。

 ところでこのヒロシ、三度のめしより好きというプロレスの熱狂的
ファン。必然的に話は巷でも話題の、近いうちに開催される異種格闘技戦、
プロレスアントニオ猪木対極真空手ウィりー戦のことになった。

 がぜんヒロシの目が輝きだした。
 このあたりから僕と彼の間に温度差が出てくる。なぜならプロレス
中継が国民的番組の裏で”プロレスは芝居だ!”も又、巷では流行って
おり、僕はどっちかと言えばこっち派だった。


 「猪木が勝つのは目に見えてるやー!」ニコニコのひろし。
当然、ウチナ~ンチュの会話の暗黙のルールで言えば、
「やんやー!」と相槌を打つ。
 ところがプロレス芝居派の僕はルールを破って、
「いやー、分からんぜ。俺はウィリーが勝つと思うけどな」
とまあここまではまだよかったが、さらに、
「俺、思うけど、プロレスって芝居じゃないか!」
と言ってしまった。これはもう天使と悪魔、タブーだ。
 ヒロシの顔がみるみる赤くなっていく。

 まあ、ここからはお互い興奮して喋っている内容が噛み合うはずの
無い前歯と奥歯、水と油の世界へ・・・
 ”ふ~!”
 さすがにお互い疲れて我に返った時、目の前を始発のバスが、
 ・・・通り過ぎていった。



 ”ヒロシです!”(古~)どうしてるかな。明日あたり電話してみよ!

 



                

  • LINEで送る

同じカテゴリー(エッセイ)の記事
ヒーロー伝説
ヒーロー伝説(2017-08-29 12:43)

月の砂漠
月の砂漠(2017-08-26 12:42)

さくらんぼ
さくらんぼ(2017-08-25 12:51)

蒼い夏・・・道子
蒼い夏・・・道子(2017-08-23 18:25)

月の女
月の女(2017-08-22 17:19)


 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。